独立行政法人の年収

【平均年収653万円】国立美術館の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金

「国立美術館」は、”美術館を設置して、美術資料を収集・保管して公衆の観覧に供することにより、芸術その他の文化の振興を図る”ことを目的とする文部科学省所管の独立行政法人です。

国立美術館の目的詳細

「国立美術館」は、

美術館を設置して、美術(映画を含む)に関する作品その他の資料を収集し、保管して公衆の観覧に供するとともに、これに関連する調査及び研究並びに教育及び普及の事業等を行うことにより、芸術その他の文化の振興を図る

ことを目的とする文部科学省所管の独立行政法人です。

本記事では「国立美術館」の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金、国家公務員や他の独立行政法人との比較等について解説します。

本記事の内容

国立美術館の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金

国立美術館の独立行政法人内における年収ランキング

国立美術館の給与水準が国家公務員に比べて高い理由

本記事は各省庁による公式情報等のデータを参考に、独立行政法人職員である管理人エストが執筆しています。(データの出典/参考元は記事末尾に記載)



国立美術館の基本情報

国立美術館は、我が国における芸術文化の創造と発展、国民の美的感性の育成を使命とする美術振興の中心的拠点として、2001年に独立行政法人化されました。

主な業務としては、美術館の設置、美術資料の収集・保管・公衆観覧、講演会開催、出版物刊行、職員に対する研修等を行っています。

国立美術館の業務詳細

「国立美術館」の業務は、

1.美術館を設置すること

2.美術に関する作品その他の資料を収集し、保管して公衆の観覧に供すること

3.2の業務に関連する調査及び研究を行うこと

4.2の業務に関連する情報及び資料を収集し、整理し、及び提供すること

5.2の業務に関連する講演会の開催、出版物の刊行その他の教育及び普及の事業を行う こと

6.1の美術館を芸術その他の文化の振興を目的とする事業の利用に供すること

7.2~5までの業務に関し、美術館その他これに類する施設の職員に対する研修を行うこと

8.2~5までの業務に関し、美術館その他これに類する施設の求めに応じて援助及び助言を行うこと

9.1~8の業務に附帯する業務を行うこと

以上のように、国立美術館法によって定められています。

法人名 国立美術館(Independent Administrative Institution National Museum of Art)
略称、通称 -( - )
独立行政法人種別 中期目標管理法人
所管 文部科学省
設立 2001年4月1日
所在地 東京都千代田区北の丸公園3-1
資本金 810億1900万円
従業員 110人(2017年1月1日現在)
拠点 本部(東京都千代田区)
東京国立近代美術館「MOMAT」(東京都千代田区)
国立西洋美術館「NMWA」(東京都台東区)
国立新美術館「NACT」(東京都港区)
国立映画アーカイブ「NFAJ」(東京都中央区)
国立国際美術館「NMAO」(大阪府大阪市北区)
京都国立近代美術館「MOMAK」(京都府京都市左京区)
国立工芸館「NCM」(石川県金沢市)
代表者 - (※前理事長 柳原 正樹 :2017年4月~2021年4月)
沿革 2001年 国立美術館 (独立行政法人化)
公式サイト http://www.artmuseums.go.jp/

国立美術館の年収、ボーナス(賞与)、平均年齢

2019年度の国立美術館の平均年収は652.9万円、平均ボーナスは171.9万円平均年齢は40.2歳です。(事務・技術系職員/対象人員43人)

国立美術館(2019年)
平均年収 [万円] 平均ボーナス [万円] 平均年齢 [歳] 対象人員 [人]
652.9 171.9 40.2 43

※本記事では特に職種の記載が無い場合、全て事務・技術系職員のものを示します

平均年収(年度別)

国立美術館の平均年収(年度別:2003~2019年)は、580.2~658.1万円です。

国家公務員の平均(610.6~689.2万円)より低い水準(-31.1~-30.4万円)、全独立行政法人の平均(634.1~736.3万円)より低い水準(-78.2~-53.9万円)です。


平均年収(年度別)[万円]
年度 [年] 国立美術館
国家公務員(全職種)の平均
全独立行政法人の平均
2019 652.9 689.2 702.7
2018 626.0 686.3 700.1
2017 642.5 683.8 697.3
2016 633.9 680.4 686.6
2015 613.4 674.7 676.8
2014 598.2 668.8 662.7
2013 580.5 613.8 634.1
2012 593.6 610.6 646.0
2011 580.2 653.4 692.6
2010 598.6 651.6 695.1
2009 617.1 656.4 710.5
2008 615.2 666.6 730.6
2007 605.6 662.7 734.2
2006 619.9 659.1 732.6
2005 621.2 659.6 736.3
2004 658.1 656.7 732.3
2003 640.3 679.0 728.4
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平均ボーナス(年度別)

国立美術館の平均ボーナス(年度別:2003~2019年)は、140.6~171.9万円です。

国家公務員の平均(151.2~188.0万円)より低い水準(-16.1~-10.6万円)、全独立行政法人の平均(179.2~183.0万円)より低い水準(-38.6~-11.1万円)です。


平均ボーナス(年度別)[万円]
年度 [年] 国立美術館
国家公務員(全職種)の平均
全独立行政法人の平均
2019 171.9 188.0 183.0
2018 164.7 185.7 180.6
2017 166.7 183.5 179.2
2016 161.5 179.5 ※2
2015 153.9 174.9 ※2
2014 148.0 170.3 ※2
2013 ※1 152.0 ※2
2012 140.6 151.2 ※2
2011 ※1 161.8 ※2
2010 ※1 161.4 ※2
2009 ※1 168.7 ※2
2008 ※1 181.8 ※2
2007 ※1 180.7 ※2
2006 ※1 178.3 ※2
2005 ※1 178.4 ※2
2004 ※1 176.2 ※2
2003 ※1 182.2 ※2

※1:該当データ無
※2:一部独立行政法人の該当データ無く、算出不可

平均年齢(年度別)

国立美術館の平均年齢(年度別:2003~2019年)は、38.6~42.0歳です。

国家公務員の平均(40.9~43.3歳)より低い水準(-2.3~-1.3歳)、全独立行政法人の平均(41.2~43.6歳)より低い水準(-2.6~-1.6歳)です。


平均年齢(年度別)[歳]
年度 [年] 国立美術館
国家公務員(全職種)の平均
全独立行政法人の平均
2019 40.2 43.1 41.2
2018 39.9 43.1 41.3
2017 40.7 43.2 41.5
2016 40.7 43.3 ※3
2015 40.3 43.3 43.6
2014 39.6 43.3 43.6
2013 41.5 43.0 43.6
2012 42.0 42.8 43.6
2011 39.9 42.5 43.5
2010 39.8 42.2 43.5
2009 39.0 41.9 43.5
2008 38.6 41.6 43.4
2007 38.7 41.4 43.3
2006 39.5 41.2 43.4
2005 40.5 41.0 43.3
2004 41.9 40.9 43.2
2003 41.2 41.6 42.7

※3:一部独立行政法人の該当データ無く、算出不可

平均年収(年齢別)

2019年度の国立美術館の平均年収(年齢別)は、531.6万円(30歳時)/ 651.3万円(40歳時)/ 741.0万円(50歳時)です。

国家公務員の平均(543.1万円(30歳時)/ 665.4万円(40歳時)/ 757.0万円(50歳時))より低い水準(-11.5万円(30歳時)/ -14.1万円(40歳時)/ -16.0万円(50歳時))です。

全独立行政法人の平均(565.5万円(30歳時)/ 692.8万円(40歳時)/ 788.2万円(50歳時))より低い水準(-33.9万円(30歳時)/ -41.5万円(40歳時)/ -47.2万円(50歳時))です。


平均年収(年齢別)[万円]
年齢 [歳] 国立美術館
国家公務員(全職種)の平均
全独立行政法人の平均
23 444.4 454.0 472.7
24 456.7 466.5 485.8
25 468.3 478.4 498.1
26 479.9 490.2 510.4
27 491.9 502.6 523.2
28 504.6 515.5 536.7
29 517.9 529.1 550.8
30 531.6 543.1 565.5
31 545.7 557.5 580.5
32 559.9 572.0 595.6
33 573.9 586.3 610.4
34 587.4 600.1 624.8
35 600.3 613.3 638.5
36 612.3 625.6 651.3
37 623.4 636.9 663.1
38 633.6 647.3 674.0
39 642.8 656.8 683.8
40 651.3 665.4 692.8
41 659.1 673.4 701.1
42 666.6 681.0 709.0
43 673.9 688.4 716.8
44 681.4 696.1 724.8
45 689.3 704.2 733.2
46 698.0 713.1 742.4
47 707.5 722.8 752.5
48 717.9 733.5 763.6
49 729.2 745.0 775.6
50 741.0 757.0 788.2
51 752.7 769.0 800.6
52 763.5 780.0 812.1
53 772.1 788.8 821.2
54 776.7 793.5 826.2
55 775.1 791.9 824.5
56 764.6 781.1 813.2
57 741.4 757.4 788.6
58 701.3 716.5 746.0
59 639.2 653.1 679.9
60 548.9 560.8 583.9

※年齢別の平均年収は、厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」の年齢別年収を参考に、各平均年収及び平均年齢から推計しています。

【厚生労働省】令和元年賃金構造基本統計調査の概況

平均年収(役職別)

2019年度の国立美術館の平均年収(役職別)は、1858.7万円(法人の長)/ 906.8万円(課長)/ 652.6万円(係長)/ 557.3万円(主任)/ 449.5万円(係員)です。


平均年収(役職別)[万円](2019年)
役職
国立美術館
平均年齢 [歳]
法人の長 1858.7 ※4
部長 ※4 ※4
課長 906.8 50.3
係長 652.6 45.6
主任 557.3 37.5
係員 449.5 29.6

※4:情報開示無し

平均年収(職種別)

2019年度の国立美術館の平均年収(職種別)は、652.9万円(事務・技術職)/ 913.8万円(研究職)です。


国立美術館(2019年)
職種 平均年収 [万円] 平均ボーナス [万円] 平均年齢 [歳]  対象人員 [人]
事務技術職 652.9 171.9 40.2 43
研究職 913.8 238.1 47.8 51
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初任給(大卒)

2019年の国立美術館の初任給(大卒)は、18万2200円です。

国家公務員の平均(21万200円)より低い水準(-28000円)、全独立行政法人の平均(19万400円)より低い水準(-8200円)です。

初任給(大卒) [円](2019年)
国立美術館
国家公務員(全職種)の平均
全独立行政法人の平均
18万2200 21万200 19万400

 

推定生涯賃金

国立美術館の推定生涯賃金は、2億4125万円です。

国家公務員の平均(2億4647万円)より低い水準(-522万円)、全独立行政法人の平均(2億5662万円)より低い水準(-1537万円)です。

推定生涯賃金 [円]
国立美術館
国家公務員(全職種)の平均
全独立行政法人の平均
2億4125万 2億4647万 2億5662万

※推定生涯賃金は、上記平均年収(年齢別)の23~60歳までを合計したものであり、退職金は含まれていません。

独立行政法人内における年収ランキング

2019年度の国立美術館の平均年収は、独立行政法人87法人のうち第66位です。全独立行政法人の平均を偏差値50とした時、偏差値~45.0です。

「平均年収 階級別法人数」及び「平均年収-平均年齢」を以下に示します。国立美術館の平均年収は、全独立行政法人の中で低い水準です。

国立美術館
平均年収 [万円] ランキング 偏差値
652.9 66位 (全87法人) ~45.0
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国立美術館のラスパイレス指数

2019年の国立美術館のラスパイレス指数は、101.2(年齢勘案)/ 93.1(年齢地域勘案)/ 100.0(年齢学歴勘案)/ 92.6(年齢地域学齢勘案)です。

年齢勘案については国家公務員よりも高い水準、年齢地域勘案及び年齢地域学齢勘案については国家公務員よりも低い水準、年齢学歴勘案については国家公務員と同等の水準です。

ラスパイレス指数 [-](2019年)
年齢勘案 年齢地域勘案 年齢学歴勘案 年齢地域学齢勘案
101.2 93.1 100.0 92.6

ラスパイレス指数とは

ラスパイレス指数とは、国家公務員と独立行政法人の給料を比較する際に使う統計上の指数です。国の行政職俸給表(一)適用職員の俸給月額を100とした場合における、独立行政法人の給料水準を表しています。算出方法は、国家公務員と独立行政法人の職員構成を同一と仮定し、学歴別、経験年数別に区分(勘案)した後、その区分毎の職員数に対して国家公務員と独立行政法人の平均給料月額をそれぞれ掛け合わせた結果を比較し、比率で表したものになります。

【総務省】ラスパイレス指数の算出方法(※地方公務員の例)

国家公務員に比べて給与水準が高くなっている理由

2019年の国立美術館の給与水準が高くなっている理由(所管の文部科学省が発表)は、以下の通りです。

当法人においては、本部事務局及び6館の美術館等のうち、4館が東京都特別区内に所在し、地域手当の1級地に勤務する職員数の割合が国を大きく上回る(国立美術館:72.2%,国:31.7%)ため、年齢勘案の指数において、国の給与水準をわずかながら上回ったものと考えられる。

なお、年齢・地域・学歴勘案の指数は国を7.4ポイント下回っている。

※国家公務員の勤務地の比率については、「平成31年国家公務員給与等実態調査 適用俸給表別、地域手当支給区分」の行政職(一)を参照

まとめ

以上、『国立美術館の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金、国家公務員や他の独立行政法人との比較等』について解説してきました。

就職や転職等、今後のキャリアにおける意思決定の材料として参考にして頂ければ幸いです。

※記事の内容については十分に精査/確認しておりますが、もし誤記等がございましたらトップページ上部の「お問い合わせ」よりご連絡頂けますと幸いです。

出典/参考元


【総務省】独立行政法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表

【総務省】平成31年国家公務員給与等実態調査

【厚生労働省】令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況

一般財団法人 行政管理研究センター『独立行政法人・特殊法人総覧(令和2年度版)』ミツバ綜合印刷社、2021年(書籍)