川崎重工業は、120年以上の歴史を持つ日本における三大重工企業（三菱重工業、IHI、川崎重工業）の一角です。

本記事では「川崎重工業＜川重＞」の年収、推定生涯賃金、就職偏差値（採用難易度）、国家公務員や民間企業との比較等について解説します。

本記事の内容

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本記事は各省庁等による公式情報等のデータを参考に、東証プライム上場企業及び独立行政法人の元職員で現在は財閥系大企業で働いている管理人エストが執筆しています。（データの出典/参考元は記事末尾に記載）

川崎重工業＜川重＞の基本情報

川崎重工業は、1896年10月15日に設立され、東証プライムに上場している日本における三大重工企業（三菱重工業、IHI、川崎重工業）の一角です。

主な業務としては、船舶、鉄道車両、航空機、宇宙機器、プラントエンジニアリング、モーターサイクル、産業用ロボット等の製造・販売を行っています。

法人名	川崎重工業＜川重＞（Kawasaki Heavy Industries,Ltd.）
略称、通称	川重（ ‐ ）
業種	輸送用機器
市場	東証プライム
設立	1896年10月15日
所在地	東京都港区海岸1-14-5
資本金	1044億8400万円
従業員	13381人（2022年3月31日現在）
代表者	橋本 康彦
沿革	1896年 川崎造船所（設立） 1939年 川崎重工業（改称）
公式サイト	https://www.khi.co.jp/

川崎重工業＜川重＞の年収、平均勤続年数、平均年齢

2021年度の川崎重工業＜川重＞の平均年収は683.8万円、平均勤続年数は14.9年、平均年齢は40.5歳です。（従業員13381人）

川崎重工業（2021年）
平均年収 [万円]	平均勤続年数 [年]	平均年齢 [歳]	対象人員 [人]
683.8	14.9	40.5	13381

※本記事では特に職種の記載が無い場合、全て事務・技術系職員のものを示します

平均年収（年度別）

川崎重工業＜川重＞の平均年収（年度別：2005～2021年）は、638.1～743.4万円です。

国家公務員の平均（610.6～689.2万円）より高い水準（+27.5～+54.2万円）、民間企業の平均（405.9～443.3万円）より高い水準（+232.2～+300.1万円）です。 ー

平均年収（年度別）[万円]
年度 [年]	川崎重工業	国家公務員の平均	民間企業の平均
2021	683.8	676.0	443.3
2020	699.4	684.7	433.1
2019	715.4	689.2	436.4
2018	707.7	686.3	440.7
2017	706.7	683.8	432.2
2016	739.7	680.4	421.6
2015	743.4	674.7	420.4
2014	722.1	668.8	415.0
2013	700.6	613.8	413.6
2012	682.6	610.6	408.0
2011	660.3	653.4	409.0
2010	647.3	651.6	412.0
2009	638.1	656.4	405.9
2008	688.1	666.6	429.6
2007	710.8	662.7	437.2
2006	699.1	659.1	434.9
2005	690.0	659.6	436.8

 

平均勤続年数（年度別）

川崎重工業＜川重＞の平均勤続年数（年度別：2005～2021年）は、13.3～21.2年です。

国家公務員の平均（20.9～21.8年）より低い水準（-7.6～-0.6年）、民間企業の平均（11.4～12.6年）より高い水準（+1.9～+8.6年）です。 ー

平均勤続年数（年度別）[年]
年度 [年]	川崎重工業	国家公務員の平均	民間企業の平均
2021	14.9	20.9	12.6
2020	14.1	21.1	12.4
2019	13.9	21.3	12.4
2018	13.6	21.5	12.2
2017	13.5	21.6	12.1
2016	13.3	21.7	12.0
2015	13.4	21.8	11.9
2014	13.8	21.8	12.0
2013	14.4	21.5	11.8
2012	15.7	21.4	11.9
2011	16.4	※1	11.6
2010	17.1	※1	11.6
2009	18.6	※1	11.4
2008	18.7	※1	11.5
2007	20.1	※1	11.6
2006	21.0	※1	11.6
2005	21.2	※1	11.8

※1：データ無

平均年齢（年度別）

川崎重工業＜川重＞の平均年齢（年度別：2005～2021年）は、38.1～43.2歳です。

国家公務員の平均（41.0～43.3歳）より低い水準（-2.9～-0.1歳）、民間企業の平均（43.8～46.9歳）より低い水準（-5.7～-3.7歳）です。 ー

平均年齢（年度別）[歳]
年度 [年]	川崎重工業	国家公務員の平均	民間企業の平均
2021	40.5	42.7	46.9
2020	39.4	42.9	46.8
2019	39.0	43.1	46.7
2018	38.7	43.1	46.4
2017	38.4	43.2	46.0
2016	38.1	43.3	46.0
2015	38.3	43.3	45.6
2014	38.5	43.3	45.5
2013	38.7	43.0	45.2
2012	41.3	42.8	44.9
2011	41.7	42.5	44.7
2010	42.0	42.2	44.7
2009	42.1	41.9	44.4
2008	42.3	41.6	44.4
2007	42.9	41.4	44.1
2006	43.2	41.2	44.2
2005	42.8	41.0	43.8

 

平均年収（年齢別）

2021年度の川崎重工業＜川重＞の平均年収（年齢別）は、554.8万円（30歳時）/ 679.7万円（40歳時）/ 773.2万円（50歳時）です。

国家公務員の平均（535.1万円（30歳時）/ 655.5万円（40歳時）/ 745.8万円（50歳時））より高い水準（+19.7万円（30歳時）/ +24.2万円（40歳時）/ +27.5万円（50歳時））です。

民間企業の平均（333.6万円（30歳時）/ 408.7万円（40歳時）/ 464.9万円（50歳時））より高い水準（+221.2万円（30歳時）/ +271.0万円（40歳時）/ +308.3万円（50歳時））です。
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平均年収（年齢別）[万円]
年齢 [歳]	川崎重工業	国家公務員の平均	民間企業の平均
23	463.8	447.3	278.9
24	476.6	459.6	286.5
25	488.6	471.3	293.8
26	500.8	483.0	301.1
27	513.3	495.1	308.7
28	526.5	507.8	316.6
29	540.4	521.2	324.9
30	554.8	535.1	333.6
31	569.5	549.3	342.4
32	584.3	563.5	351.3
33	598.9	577.6	360.1
34	613.0	591.2	368.6
35	626.4	604.2	376.7
36	639.0	616.3	384.2
37	650.6	627.5	391.2
38	661.2	637.7	397.6
39	670.8	647.0	403.4
40	679.7	655.5	408.7
41	687.8	663.4	413.6
42	695.6	670.9	418.2
43	703.2	678.2	422.8
44	711.0	685.8	427.5
45	719.3	693.8	432.5
46	728.4	702.5	438.0
47	738.3	712.0	443.9
48	749.2	722.6	450.5
49	760.9	733.9	457.5
50	773.2	745.8	464.9
52	785.5	757.6	472.3
52	796.7	768.4	479.1
53	805.7	777.0	484.4
54	810.5	781.7	487.4
55	808.9	780.1	486.4
56	797.8	769.5	479.7
57	773.7	746.2	465.2
58	731.9	705.9	440.1
59	667.1	643.4	401.1
60	572.8	552.5	344.4

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※年齢別の平均年収は、厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」の年齢別年収を参考に、各平均年収及び平均年齢から推計しています。

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輸送用機器業界における年収ランキング

2021年度の川崎重工業＜川重＞の平均年収は、輸送用機器業界89企業のうち第13位です。輸送用機器企業の平均を偏差値50とした時、偏差値58.4です。

「平均年収－平均年齢」分布を以下に示します。川崎重工業＜川重＞の平均年収は、輸送用機器業界の中で高い水準です。

川崎重工業
平均年収 [万円]	平均年齢[歳]	ランキング	年収偏差値
683.8	40.5	13位 (全89企業)	58.4

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輸送用機器業界（全89企業）の年収ランキングの詳細については、以下記事をご覧ください。

【全89社】東証上場企業（輸送用機器）の年収ランキング（最新年度年収・30歳時年収・推定生涯賃金）「東証上場企業」とは、"東京証券取引所にて「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つに分類されている上場株式発行企業"のことです。 ...

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輸送用機器業界における就職偏差値（採用難易度）ランキング

2021年度の川崎重工業＜川重＞の就職偏差値（採用難易度）は、輸送用機器業界89企業のうち第12位です。輸送用機器企業の平均を偏差値50とした時、偏差値57.9です。

川崎重工業＜川重＞への転職難易度は高い水準です。

川崎重工業
ランキング		就職偏差値（採用難易度）
12位 (全89企業)		57.9

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輸送用機器業界（全89企業）の就職偏差値（採用難易度）の詳細については、以下記事をご覧ください。

【全89社】東証上場企業（輸送用機器）の就職偏差値（採用難易度）とおすすめの穴場「東証上場企業」とは、"東京証券取引所にて「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つに分類されている上場株式発行企業"のことです。 ...

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川崎重工業＜川重＞へ転職するためには

川崎重工業＜川重＞等の輸送用機器業界への転職や年収アップを実現するなら、転職エージェントへの登録をおすすめします。

転職エージェントとのやりとりには時間や手間がかかりますが、それを大きく上回るメリットがあります。（管理人は転職エージェントを利用し、財閥系大企業から内定を獲得し転職しました）

管理人が経験上、転職エージェントへの登録をおすすめする理由は、大きく分けて以下の3つです。

転職エージェントについては2～3社登録し、併用することをおすすめします。（管理人も実際に併用しました）

理由は、①多くの視点から支援してもらえる、②自分と相性の良い担当者に出会える可能性が高まる、③その転職エージェントだけが持つ独自の非公開求人を紹介してもらえる等です。

転職エージェントの併用は、転職エージェント側も推奨していることであり全く問題ありませんので、ぜひ積極的に活用しましょう。

無料登録後、担当者とキャリアカウンセリングという面談を実施してからサービス開始となりますが、面談は電話で完了できて対面不要ですので安心してください。
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以下では、管理人が実際に利用した転職エージェントについて紹介します。

リクルートエージェント

管理人が実際に利用した転職エージェント①は、リクルートエージェントです。

転職支援実績No.1だけあってフォローが非常に手厚く、リクルートエージェント側からの提案で模擬面接を実施してくれ、「良い受け答えができており、面接は問題無い」と言ってもらえたことは大きな自信になりました。

また、面接前に受験先企業の事業や成長戦略等をまとめた資料をいただいたのですが、その中から本番の面接で質問があり、しっかり答えることができたことも非常にありがたかったです。

管理人はリクルートエージェントのおかげで、東証一部上場の大企業から内定を獲得することができました。

ビズリーチ

管理人が実際に利用した転職エージェント②は、ビズリーチです。

ハイクラス求人に特化したスカウト主体の転職活動が特徴であり、登録後は基本的に企業やヘッドハンターからのスカウトを待つことになります。（プラチナスカウト：企業やヘッドハンターからの送付回数が限定されている合格可能性が高いスカウト、通常スカウト：送付回数が限定されていないスカウト）

登録時、職務経歴書や現在年収等の登録内容をもとに、ビズリーチ独自の審査基準により会員属性が自動的に決定されます。（タレント会員 or ハイクラス会員）

また、ビズリーチには無料プランと有料プラン（タレント会員：2980円、ハイクラス会員：4980円）があり利用できる機能に差がありますが、無料のお試し期間（最大97日間）であれば有料プランの機能を全て利用可能です。

管理人の経験上、無料でハイクラス求人に巡り合うチャンスを逃さない（プラチナスカウトの受信と応募が可能）ために、ひとまず無料登録後の職務経歴書登録まで完了しておくことをおすすめします。

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管理人が実際に利用した転職エージェント

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川崎重工業＜川重＞の初任給（大卒）

2021年の川崎重工業＜川重＞の初任給（大卒）は、21万5400円です。

国家公務員の平均（225840円）より低い水準（-10440円）、民間企業の平均（205990円）より高い水準（+9410円）です。

初任給（大卒) [円]
川崎重工業	国家公務員の平均	民間企業の平均
21万5400	22万5840	20万5990

 

川崎重工業＜川重＞の推定生涯賃金

川崎重工業＜川重＞の推定生涯賃金は、2億5176万円です。

国家公務員の平均（2億4281万円）より高い水準（+895万円）、民間企業の平均（1億5138万円）より高い水準（+10038万円）です。

推定生涯賃金 [円]
川崎重工業	国家公務員の平均	民間企業の平均
2億5176万	2億4281万	1億5138万

※推定生涯賃金は、上記平均年収（年齢別）の23～60歳までを合計したものであり、退職金は含まれていません

川崎重工業＜川重＞の時価総額、総資産額、経常利益

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時価総額（年度別）

川崎重工業＜川重＞の時価総額は、4970億4853万です。
（総発行済株式数は1億6792万1800、株価は2960円 ※2023年2月24日時点）

川崎重工業＜川重＞の時価総額は、ブラザー工業、アズビルに次ぐ日本第260位となっています。

時価総額とは、企業の価値や規模を評価する重要な指標のひとつです。時価総額＝株価×総発行済株式数で計算されます。

時価総額 [円] （2023年2月24日時点）	総発行済株式数 [株]	株価 [円] （2023年2月24日時点）
4970億4853万	1億6792万1800	2960

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総資産額（年度別）

川崎重工業＜川重＞の総資産額（年度別：2009～2021年）は、9764億6000万～1兆6305億7100万円です。 

総資産額とは、会社が運用している財産の総額すなわち資産の合計を意味するものになります。総資産額は「流動資産（現金や手形等）」「固定資産（土地や建物等）」「繰延資産（開業費や社債発行費等）」に区分され、企業の規模を表す基本的な指標とされています。ー

川崎重工業
年度	総資産額 [円]
2021	1兆4713億9700万
2020	1兆6305億7100万
2019	1兆6092億500万
2018	1兆4996億7700万
2017	1兆4699億5900万
2016	1兆3880億4800万
2015	1兆3007億9200万
2014	1兆3011億2500万
2013	1兆2435億3300万
2012	1兆1951億1600万
2011	1兆1446億1800万
2010	1兆1160億7600万
2009	9764億6000万

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経常利益（年度別）

川崎重工業＜川重＞の経常利益（年度別：2009～2021年）は、-355億4400万～685億1700万円です。 2020年に赤字となっていましたが、その他の年度については全て黒字となっています。ー

経常利益とは、営業利益（企業全体の儲け）から全体の経費、利息の支払いを差し引いたものになります。経常利益は、企業の経営成績を最も把握しやすい数字とされています。

川崎重工業
年度	経常利益 [円]
2021	95億7800万
2020	-355億4400万
2019	171億4100万
2018	95億2400万
2017	230億0300万
2016	125億0400万
2015	685億1700万
2014	555億1300万
2013	359億0500万
2012	194億3300万
2011	380億2900万
2010	328億3700万
2009	86億2700万

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まとめ

以上、『川崎重工業＜川重＞の年収、推定生涯賃金、就職偏差値（採用難易度）、国家公務員や民間企業との比較等』について解説してきました。

就職や転職等、今後のキャリアにおける意思決定の材料として参考にして頂ければ幸いです。

※記事の内容については十分に精査/確認しておりますが、もし誤記等がございましたらトップページ上部の「お問い合わせ」よりご連絡頂けますと幸いです。

出典/参考元

【人事院】職種別民間給与実態調査

【内閣官房内閣人事局】国家公務員の給与

【厚生労働省】賃金構造基本統計調査の概況