特殊法人

【平均年収859万円】日本中央競馬会<JRA>の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金

「日本中央競馬会<JRA>」は、”競馬の健全な発展を図って馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与する”ことを目的とする農林水産省所管の特殊法人です。

日本中央競馬会は、競馬を主催する政府全額出資の特殊法人です。

日本中央競馬会の公式HPでは、”「日本中央競馬会法第1条には設立の趣旨として、”競馬の健全な発展を図って馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するため”とありますが、競馬施行の社会的意義は国民的レジャーを提供することにもあるといえます」と記載されています。

本記事では「日本中央競馬会<JRA>」の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金、国家公務員や他の特殊法人との比較等について解説します。

本記事の内容

日本中央競馬会<JRA>の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金

日本中央競馬会<JRA>の特殊法人内における年収ランキング

日本中央競馬会<JRA>の給与水準が国家公務員に比べて高い理由

本記事は各省庁等による公式情報等のデータを参考に、元独立行政法人職員である管理人エストが執筆しています。(データの出典/参考元は記事末尾に記載)



日本中央競馬会<JRA>の基本情報

日本中央競馬会<JRA>は、競馬を主催する政府全額出資の特殊法人として、1954年に発足しました。

主な業務としては、競馬の実施・馬主や馬の登録・競走馬の育成・騎手の養成又は訓練等を行っています。

日本中央競馬会<JRA>の業務詳細
「日本中央競馬会<JRA>」の業務は、

1.競馬を実施すること。

2.馬主、馬及び服色を登録すること。

3.調教師及び騎手を免許すること。

競馬会は、前項に掲げる業務のほか、次に掲げる業務を行うことができる。

1.競走馬を育成すること。

2.騎手を養成し、又は訓練すること。

3.競馬法第二十一条の規定により委託を受けて競馬の実施に関する事務を行うこと。

4.その他競馬(馬術競技を含む。次項において同じ。)の健全な発展を図るため必要な業務

前項の場合において、競馬場の周辺地域の住民又は競馬場の入場者の利便に供する施設の整備その他の競馬の健全な発展を図るため必要な業務であつて農林水産省令で定めるものを行おうとするときは、農林水産省令で定めるところにより、あらかじめ、農林水産大臣の認可を受けなければならない。

競馬会は、第一項及び第二項に掲げる業務のほか、農林水産省令で定めるところにより、あらかじめ農林水産大臣の認可を受けて、次に掲げる事業(第三十六条第一項において「畜産振興事業等」という。)であつて農林水産省令で定めるものについて助成することを業務とする法人に対し、当該助成に必要な資金の全部又は一部に充てるため、交付金を交付する業務(これに附帯する業務を含む。)を行うことができる。

1.畜産の経営又は技術の指導の事業、肉用牛の生産の合理化のための事業その他の畜産の振興に資するための事業

2.農村地域における良好な生活環境を確保するための施設の整備その他の営農環境の確保を図るための事業又は農林畜水産業に関する研究開発に係る事業であつて畜産の振興に資すると認められるもの

以上のように、日本中央競馬会(昭和二十九年法律第二百五号)によって定められています。

法人名 日本中央競馬会(Japan Racing Association)
略称、通称 -( JRA )
法人種別 特殊法人
所管 農林水産省
設立 1954年9月16日
所在地 東京都港区西新橋1丁目1番1号
資本金 49億2412万9000円(政府全額出資)
従業員 1765人(2020年10月1日現在)
拠点 本部(東京都港区)、馬事公苑(東京都世田谷)、競馬学校(千葉県白井市)、競走馬総合研究所(栃木県下野市)、競走馬リハビリテーションセンター(福島県いわき市)、日高育成牧場(北海道浦河郡)、宮崎育成牧場(宮崎県宮崎市)、栗東トレーニング・センター(滋賀県栗東市)、美浦トレーニング・センター(茨城県稲敷郡)
札幌競馬場(北海道札幌市)
函館競馬場(北海道函館市)
福島競馬場(福島県福島市)
新潟競馬場(新潟県新潟市)
中山競馬場(千葉県船橋市)
東京競馬場(東京都府中市)
中京競馬場(愛知県豊明市)
京都競馬場(京都府京都市)
阪神競馬場(兵庫県宝塚市)
小倉競馬場(福岡県北九州市)
代表者 後藤 正幸
沿革 1954年 日本中央競馬会(発足)
公式サイト https://www.jra.go.jp/

日本中央競馬会<JRA>の年収、ボーナス(賞与)、平均年齢

2020年度の日本中央競馬会<JRA>の平均年収は859.4万円、平均ボーナスは258.6万円平均年齢は41.4歳です。(事務・技術系職員/対象人員1018人)

日本中央競馬会(2020年)
平均年収 [万円] 平均ボーナス [万円] 平均年齢 [歳] 対象人員 [人]
859.4 258.6 41.4 1018

※本記事では特に職種の記載が無い場合、全て事務・技術系職員のものを示します

平均年収(年度別)

日本中央競馬会<JRA>の平均年収(年度別:2004~2020年)は、816.2~938.0万円です。

国家公務員の平均(610.6~689.2万円)より高い水準(+205.6~+248.8万円)、全特殊法人の平均(786.7~885.7万円)より高い水準(+29.5~+52.3万円)です。

平均年収(年度別)[万円]
年度 [年] 日本中央競馬会 国家公務員(全職種)の平均 全特殊法人の平均
2020 859.4 684.7 797.4
2019 853.0 689.2 804.5
2018 845.8 686.3 804.6
2017 831.3 683.8 808.0
2016 826.4 680.4 808.9
2015 828.3 674.7 803.1
2014 829.6 668.8 798.3
2013 816.2 613.8 786.7
2012 827.3 610.6 788.1
2011 867.2 653.4 826.4
2010 ※1 651.6 834.7
2009 ※1 656.4 841.9
2008 915.3 666.6 885.7
2007 930.9 662.7 871.4
2006 932.7 659.1 873.6
2005 938.0 659.6 805.7
2004 ※1 656.7 ※1

※1:データ無し

平均ボーナス(年度別)

日本中央競馬会<JRA>の平均ボーナス(年度別:2004~2020年)は、218.5~280.6万円です。

国家公務員の平均(151.2~188.0万円)より高い水準(+67.3~+92.6万円)です。

平均ボーナス(年度別)[万円]
年度 [年] 日本中央競馬会 国家公務員(全職種)の平均 全特殊法人の平均
2020 258.6 185.9 ※2
2019 253.1 188.0 ※2
2018 249.0 185.7 ※2
2017 240.3 183.5 ※2
2016 235.3 179.5 ※2
2015 231.2 174.9 ※2
2014 227.5 170.3 ※2
2013 218.5 152.0 ※2
2012 218.5 151.2 ※2
2011 231.5 161.8 ※2
2010 ※2 161.4 ※2
2009 ※2 168.7 ※2
2008 273.2 181.8 ※2
2007 279.4 180.7 ※2
2006 280.6 178.3 ※2
2005 279.4 178.4 ※2
2004 ※2 176.2 ※2

※2:データ無し

平均年齢(年度別)

日本中央競馬会<JRA>の平均年齢(年度別:2004~2020年)は、40.1~41.4歳です。

国家公務員の平均(40.9~43.3歳)より低い水準(-1.9~-0.8歳)、全特殊法人の平均(41.0~42.0歳)より低い水準(-0.9~-0.6歳)です。

平均年齢(年度別)[歳]
年度 [年] 日本中央競馬会 国家公務員(全職種)の平均 全特殊法人の平均
2020 41.4 42.9 41.4
2019 41.3 43.1 41.3
2018 41.3 43.1 41.8
2017 41.2 43.2 41.9
2016 40.9 43.3 42.0
2015 40.6 43.3 41.7
2014 40.4 43.3 41.4
2013 40.1 43.0 41.1
2012 40.5 42.8 41.0
2011 40.8 42.5 41.2
2010 ※3 42.2 41.3
2009 ※3 41.9 41.4
2008 40.7 41.6 41.4
2007 41.0 41.4 41.7
2006 40.6 41.2 41.6
2005 40.6 41.0 41.7
2004 ※3 40.9 ※3

※3:データ無し

平均年収(年齢別)

2020年度の日本中央競馬会<JRA>の平均年収(年齢別)は、690.0万円(30歳時)/ 845.3万円(40歳時)/ 961.7万円(50歳時)です。

国家公務員の平均(540.7万円(30歳時)/ 662.4万円(40歳時)/ 753.6万円(50歳時))より高い水準(+149.3万円(30歳時)/ +182.9万円(40歳時)/ +208.1万円(50歳時))です。

全特殊法人の平均(640.0万円(30歳時)/ 784.1万円(40歳時)/ 892.0万円(50歳時))より高い水準(+50.0万円(30歳時)/ +61.3万円(40歳時)/ +69.7万円(50歳時))です。

平均年収(年齢別)[万円]
年齢 [歳] 日本中央競馬会 国家公務員(全職種)の平均 全特殊法人の平均
23 576.9 452.0 535.0
24 592.7 464.5 549.8
25 607.8 476.3 563.7
26 622.8 488.1 577.7
27 638.5 500.3 592.2
28 654.9 513.2 607.4
29 672.1 526.7 623.4
30 690.0 540.7 640.0
31 708.3 555.1 657.0
32 726.7 569.5 674.1
33 744.9 583.7 690.9
34 762.4 597.5 707.2
35 779.1 610.5 722.7
36 794.8 622.8 737.2
37 809.2 634.1 750.5
38 822.4 644.4 762.8
39 834.4 653.8 773.9
40 845.3 662.4 784.1
41 855.5 670.4 793.5
42 865.1 678.0 802.4
43 874.7 685.4 811.3
44 884.4 693.0 820.3
45 894.7 701.1 829.8
46 905.9 709.9 840.3
47 918.3 719.6 851.7
48 931.8 730.2 864.3
49 946.4 741.7 877.8
50 961.7 753.6 892.0
51 977.0 765.6 906.2
52 991.0 776.6 919.1
53 1002.1 785.3 929.5
54 1008.1 790.0 935.0
55 1006.1 788.4 933.2
56 992.3 777.6 920.4
57 962.3 754.1 892.5
58 910.3 713.3 844.3
59 829.7 650.2 769.6
60 712.5 558.3 660.9

※年齢別の平均年収は、厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」の年齢別年収を参考に、各平均年収及び平均年齢から推計しています。

【厚生労働省】令和元年賃金構造基本統計調査の概況

平均年収(役職別)

2020年度の日本中央競馬会<JRA>の平均年収(役職別)は、2331.7万円(法人の長)/ 1399.4万円(課長)/ 861.0万円(係長)/ 432.2万円(係員)です。

平均年収(役職別)[万円](2020年)
役職
日本中央競馬会
平均年齢 [歳]
法人の長 2331.7 ※4
部長 ※4 ※4
課長 1399.4 53.0
係長 861.0 36.2
主任 ※4 ※4
係員 432.2 28.1

※4:データ開示無し

平均年収(職種別)

2020年度の日本中央競馬会<JRA>の平均年収(職種別)は、859.4万円(事務・技術職)/ 1132.6万円(研究職)/ 1247.4万円(開催専門職種)/ 1086.9万円(獣医職種)/ 839.1万円(装蹄職種)/ 984.9万円(競馬学校教育職種)/ 761.3万円(乗馬指導職種)/ 621.5万円(技能職種)/ 1686.0万円(指定職)です。

日本中央競馬会(2020年)
職種 平均年収 [万円] 平均ボーナス [万円] 平均年齢 [歳]  対象人員 [人]
事務・技術職 859.4 258.6 41.4 1018
研究職種 1132.6 341.4 44.8 32
開催専門職種 1247.4 383.5 46.8 44
獣医職種 1086.9 326.7 42.9 116
装蹄職種 839.1 240.2 39.7 34
競馬学校教育職 984.9 287.5 45.8 18
乗馬指導職種 761.3 224.4 41.6 145
技能職種 621.5 181.6 42.4 41
指定職 1686.0 503.5 58.6 41
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初任給(大卒)

2020年の日本中央競馬会<JRA>の初任給(大卒)は、20万2200円です。

国家公務員の平均(22万6000円)より低い水準(-23800円)、全特殊法人の平均(20万7510円)より低い水準(-5310円)です。

初任給(大卒) [円](2020年)
日本中央競馬会
国家公務員(全職種)の平均
全特殊法人の平均
20万2200 22万6000 20万7510

 

推定生涯賃金

日本中央競馬会<JRA>の推定生涯賃金は、3億1313万円です。

国家公務員の平均(2億4538万円)より高い水準(+6775万円)、全特殊法人の平均(2億9044万円)より高い水準(+2270万円)です。

推定生涯賃金 [円]
日本中央競馬会
国家公務員(全職種)の平均
全特殊法人の平均
3億1313万 2億4538万 2億9044万

※推定生涯賃金は、上記平均年収(年齢別)の23~60歳までを合計したものであり、退職金は含まれていません

特殊法人内における年収ランキング

2020年度の日本中央競馬会<JRA>の平均年収は、特殊法人33法人のうち第8位です。全特殊法人の平均を偏差値50とした時、偏差値54.9です。

「平均年収 階級別法人数」及び「平均年収-平均年齢」を以下に示します。日本中央競馬会<JRA>の平均年収は、全特殊法人の中で高い水準です。

日本中央競馬会
平均年収 [万円](平均年齢 [歳]) ランキング 偏差値
859.4(41.4) 8位 (全33法人) 54.9
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日本中央競馬会<JRA>のラスパイレス指数

2020年の日本中央競馬会<JRA>のラスパイレス指数は、133.1(年齢勘案)/ 129.1(年齢地域勘案)/ 131.8(年齢学歴勘案)/ 128.2(年齢地域学齢勘案)です。

年齢勘案、年齢地域勘案、年齢学歴勘案、年齢地域学齢勘案の全てにおいて国家公務員よりも高い水準です。

ラスパイレス指数 [-](2019年)
年齢勘案 年齢地域勘案 年齢学歴勘案 年齢地域学齢勘案
133.1 129.1 131.8 128.2

ラスパイレス指数とは

ラスパイレス指数とは、国家公務員と特殊法人の給料を比較する際に使う統計上の指数です。国の行政職俸給表(一)適用職員の俸給月額を100とした場合における、特殊法人の給料水準を表しています。算出方法は、国家公務員と特殊法人の職員構成を同一と仮定し、学歴別、経験年数別に区分(勘案)した後、その区分毎の職員数に対して国家公務員と特殊法人の平均給料月額をそれぞれ掛け合わせた結果を比較し、比率で表したものになります。

【総務省】ラスパイレス指数の算出方法(※地方公務員の例)

国家公務員に比べて給与水準が高くなっている理由

2020年の日本中央競馬会<JRA>の給与水準が高くなっている理由(所管の農林水産省が発表)は、以下の通りです。

Ⅱ-1-①に記載のとおり、JRAの職員給与については、設立時(昭和29年)より国家公務員や人事院勧告に準拠するのではなく、売上や利益を主たる指標としつつ、民間企業等における処遇や給与改定状況等も考慮して、いわゆる「春闘方式」により、職員組合と交渉の上、自主的に決定しております。

現在のJRAの給与水準には、JRA設立時から平成9年に至るまでの好調な業績を下支えとしつつ、その後も一定程度の利益を計上してきたことも踏まえて決定したことが反映しております。

【JRAの人員構成によるもの】
JRAでは、3兆円超の売上規模の中央競馬事業を、競馬開催日を中心に全国で雇用する非常勤職員等を活用して運営しており、従業員全体(約8千名)のうち常勤職員の割合は約2割となっています。このため、JRAの常勤職員は高度な企画立案等の事務に従事する事務技術職員中心の人員構成となっており、総合職Ⅰの職員は約6割となっております。
一方で、人事院調査によると国家公務員行政職俸給表(一)適用者のうち、総合職Ⅰに相当すると考えられる国家公務員採用総合職試験採用の採用者は8.64%となっております。
こうした人員構成の違いが、全体の指数を高める要因となっていると考えられます。

【JRAの年齢構成によるもの】
平成3年にJRAの好調な業績等を背景として日本中央競馬会法が改正され、JRAの事業範囲が拡大したことに対応するため、平成4年から数年間にわたり総合職を中心に採用人員を増やしたことにより当該年齢階層の職員数が比較的多くなっております。それらの職員が現在、給与水準の高い年齢層に属していることが全体の指数を高める要因となっていると考えられます。

まとめ

以上、『日本中央競馬会<JRA>の年収、ボーナス(賞与)、初任給、推定生涯賃金、国家公務員や他の特殊法人との比較等』について解説してきました。

就職や転職等、今後のキャリアにおける意思決定の材料として参考にして頂ければ幸いです。

※記事の内容については十分に精査/確認しておりますが、もし誤記等がございましたらトップページ上部の「お問い合わせ」よりご連絡頂けますと幸いです。

出典/参考元


【総務省】特殊法人等の役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表

【総務省】令和2年国家公務員給与等実態調査

【厚生労働省】令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況

一般財団法人 行政管理研究センター『独立行政法人・特殊法人総覧(令和2年度版)』ミツバ綜合印刷社、2021年(書籍)